子どもたちを見ていると、いつも不思議に思うことがあります。
大人よりもずっと自然に、まるで息をするように友達をつくっていくということです。
奈良や大和高田の保育園で働く保育士として現場に立っていると、友達ができていく瞬間には何度も心を動かされます。

奈良・大和高田で保育士として働く採用ページ
(園で働く人の声や実際の雰囲気から、子ども同士の関係づくりを支える仕事のイメージが湧きやすくなります)

子ども同士の距離が縮まる瞬間というのは、実はとても小さなことから始まります。
同じ色の積み木を手に取ったとか、並んで座った椅子の高さがなんとなく同じだったとか。
そんな、本当に取るに足らないようなきっかけから、ひとつの関係が静かに動き出します。


きっかけは、大抵いつもほんの少しの勇気

ある日、砂場で遊んでいた男の子が、隣の子にシャベルを差し出しました。
「いる?」
たったそれだけ。
でもその一言で、世界は少し柔らかくなる。
そうして二人は、昨日まで名前も知らなかった相手と、気づけば一緒に山を作り、トンネルを掘り、夢中で笑っていました。

大人はひどく複雑な事情を抱え込みますが、子どもはもっとシンプルです。
物を分ける。
席を譲る。
気持ちを言葉にして、失敗して、泣いて、また話す。
それが友達を作るために必要なすべてなのかもしれません。


保育士の役割は、“近くで見守ること”

奈良や大和高田で保育士として働いていると、子ども同士の衝突は避けられません。
おもちゃの取り合い、順番の争い、言葉の強さの違い。
でも、そこに成長の芽が潜んでいることもよく分かっています。

大切なのは、すぐに介入しすぎないこと。
けれど傷つけ合わないラインはきちんと守ること。
その絶妙な距離感が、信頼や優しさを育てます。

保育士という仕事は、黙って座っているだけに見える時間の方がずっと多い。
でもあの沈黙には、ちゃんと意味があります。
子どもが自分で気づき、選び、変わっていくのを待つための静けさです。


友達は、作るものじゃなくて“生まれるもの”

ふとした瞬間、子ども同士の表情の間に通う空気に気づきます。
笑い声の高さが揃ったとき、視線が重なったとき、歩く速度が同じになったとき。
そのとき、誰にも作り出せない関係が、確かにそこに生まれます。

大人は、友達を作る方法を、いつの間にか忘れてしまうのかもしれません。
プライドや責任や不安が、間に壁のように立ちふさがるから。
でも保育園の現場にいると、時々思い出せます。
「人と人の距離は、ほんの一歩だけの勇気で変わる」ということを。


最後に

奈良や大和高田で保育士として働くということは、
子どもよりも、自分がいちばん学ばされているのだと気づく瞬間の連続です。
友達をつくることがこんなにも美しいなんて、
保育の仕事に関わらなければ知らないままだったかもしれません。

誰かの人生に寄り添う仕事がしてみたい人へ。
ただ近くに立ち、見守るという役割の価値を感じたい人へ。
その場所は、案外すぐそばにあるのかもしれません。