息子は3歳児クラスに上がる際、0歳児クラスから通っていた保育園から近所の通いやすい別の幼稚園に転園しました。下の娘は年齢的な問題で保育園に通園したままだったので、よく息子と一緒にお迎えに行っていました。息子の誕生日、いつものように下の娘のお迎えに行くと、昨年度の担任の先生が出てきて保育室へ手招きします。いつもはこんなことがないのに何だろうと息子が懐かしい保育室へ入ると、先生が息子にバースデーの手作りメダルをかけてくれたのです。びっくりしている息子と私をよそに、残っていた先生方と園児たちがみんなで息子のお祝いをしてくれました。息子は照れ臭そうにしていましたが、笑顔ではしゃいでいました。こちらの都合で転園してしまったのに、先生方は息子の誕生日を覚えていてくれたこと、気にかけてくれたこと、お祝いしてくれたこと、本当に嬉しかったです。「0歳から3歳までをこの保育園で過ごしたということは、赤ちゃんの頃から一緒に成長を見守ってきたということで、もう一人の母親のようなものなんです。転園した今も、こうして顔を見られて嬉しいですよ」と先生は仰っていました。その言葉が嬉しくて、息子が成長した今も心に残っています。だから、街で保育士さんが子どもたちを連れているのを見かけると、温かい気持ちになるんです。