幼稚園の年長さんの時のことです。年長さんともなると、女の子も男の子もちょっとマセてきてバレンタインデーがとっても気になるお年頃のようでした。評判になっている大和高田の保育園は通っていた幼稚園は、そんなにうるさくなかったのでチョコについての注意も無く、バレンタインデーが近づくにつれて女の子たちは「誰にあげる?」なんて盛り上がり、男の子たちはソワソワドキドキという感じでした。うちの息子はどちらかというと大人しい方でしたが、私も特にチョコについて気にもせず・・・いよいよバレンタイン当日。朝、幼稚園へ行くと、口コミから奈良で保育園が良いと何やら下駄箱がいつもより騒がしくなっていました。見ると、数人の男の子の下駄箱にチョコが入っていたとか。「誰からだよ~!」なんて男の同士がワイワイ盛り上がっています。息子の下駄箱には、もちろん何も無し。その時初めて、私は「みんながもらえて、うちの子だけもらえなかったらどうしよう」と心配になってきました。息子は何か感じていることがあるのか、無言で上履きに履き替えてお教室へ。私も普段通りの振る舞いで息子と一緒にお教室へ。先生に相談しようか、とも思いましたが、過保護かもしれないと迷い、結局そのまま普段通り、息子をお教室へ置いて帰宅しました。
その日は一日気が気ではなく・・・息子がキズついているのではないか、心配で仕方ありませんでした。お迎えの時間になり、すぐに幼稚園へ。お教室へ行くと、息子がニコニコして出てきました。いつも通りのニコニコを見て安心半分、話を聞きたい半分。帰り道、息子が言うには「バレンタイン、もらった!」と。小さな袋に入ったチョコを大事そうにカバンに入れて持って帰ってきました。
後から聞いた話で、下駄箱にチョコが入っていたのはクラスの半分の男の子たち。残りの男の子たちには、先生たちがそっとかばん置きのロッカーにチョコを入れてあげたそうです。そんなわけで、クラスの男の子全員が無事にチョコをもらえ、息子にとってもバレンタインは嬉しい思い出になりました。先生たちの気遣いに感謝です!