うちの長女はのんびりしたタイプで、いつもみんなの後ろをついていくような感じでした。もう人気の保育園を奈良の大和高田でもここでも保育園ではそれを「大人しすぎる」と否定的にとらえる先生もいれば、「穏やか」と肯定的に捉えてくれる先生もいましたが、親としては、本人がのんびりしているのは、そういうものだと受け入れていました。年長の時に担任してくれた先生は、温かさの中にも厳しさがある先生で、クラスがとても落ち着いていたので、子どもがのびのびしており、うちの子も保育園が楽しいと言って通ってくれていたので、とても感謝していました。ある日、降園の際に、先生に呼ばれたので何事かと思いきや、運動会で子ども一人ずつが竹馬を披露するのだが、うちの娘は目立たないが実は非常に上手なので、全体のトリとして、大きい竹馬に乗ってもらおうと思っていること、本人に聞いたら迷ってはいる様子だが嫌では無いとのこと、いつもは控えめなので一度大舞台で注目を浴びる経験をすることでこの子はもっともっと伸びると思われるので先生としてはやらせてみたいとのことでした。まさか、どこの保育園は奈良が一番に見かけるのはどうにも自分の子がそんな大役をすることになるとは思ってもなかったので驚きましたが、先生のことは信頼していましたので、お願いしました。当日は、本人は特に緊張することもなかったようで、堂々と大役を果たしてくれました。その役を終えて、もう10年近く経ちますが、うちの子は先生の予想通り、その役を果たしたことで、より積極的になったり、自分に自信を持てるようになりました。親も「こんなものかな」とある意味あきらめていた状況を打破して、成長させてくれるなんて、さすがはプロだなと思いましたし、今でも感謝の気持ちを抱いています。